最近、痛ましい事件が起こるたびにカテゴリー非難が横行しているように感じる。

老人が交通事故を起こして、不可解な対応があれば――「上級国民だから……」
刺殺事件が起こり、遺書が見つからず動機不明なら――「中年ニートだから……」
拳銃を奪った犯人が、ある手帳を持っていれば――「精神障害者だから……」

他人を一人の人間として見られなくなっているのではないか?

まるでゲームのキャラやプログラムのオブジェクトのように、
どんな天職か?
どこにクラス分けされるか?
どんなパラメータを持っているか?

というように人を見る時、『どのグループに属しているか?』で判断して、そのグループに属している人間を『十把一絡げ』に扱いたがる。

そういうステレオタイプ的な偏見で人を見るのは構わない。個人の自由だから・・・

でも、政治家がそんな事を言い出すと、怖い。
かつて毛沢東が「農民の生活を守るため」と称してスズメ狩りをしたら、今度はイナゴが大量発生して、かえって農業が大打撃を受けた話を思い出す。

これからは、『いっぱひとからげ』で行こう。

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